今回お送りする作品は2020年から2022年にかけて過ごした時間を曲にしたものです。 夕暮れが夜になり、また朝が来る。そういった巡る事への賛歌のつもりで書き上げました。 音楽家にとってだけでなく多くの方にとっても大変な時期ですが、そういったものも超えていけるという願いも少なからずあります。 今できる精一杯を演奏いたしました。お楽しみいただければ幸いです。
プロフィール
サクソフォーン:村田淳一
長野市生まれ。昭和音楽大学音楽学部器楽学科(サクソフォーン専攻)卒業。小諸高校音楽科在学時、第6回ジュニアサクソフォーンコンクール第2位受賞。大学在学時、学内演奏会に出演。昭和ウインドシンフォニー『ウエストサイド・ワイルドナイツ!』のCD録音に参加。長野県新人演奏会に出演。リエゾンサクソフォーンアンサンブルのCDファーストアルバムに参加。サクソフォーンを故 新井靖志、榮村正吾室内楽を故 新井靖志、武藤賢一郎の各氏に師事。また作編曲者としても活動を行い、NASA(北米サクソフォーンアライアンス) など国内外を問わず作品が取り上げられる。
2022/3/12に長野市で第一回目のリサイタルを開催し好評を博す。現在、島村楽器長野店サックスインストラクターとして地域のサックス文化発展のため活動している。
Twitter @sanmura666
Instagram @muratasan666
ピアノ:川合 愛美
3 歳よりピアノを始める。長野市立長野高等学校卒業。昭和音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ演奏家コース卒業。これまでに、ピアノを江守三千代、林田 枝実各氏に師事。室内楽を渡辺麻里、本尾かおる各氏に師事。大学卒業後は島村楽器にピアノインストラクターとして 3 年間勤める。 現在、ソロ・アンサンブル演奏活動を行いながら後進の指導にも力を注ぐ。「next チャンネル」「サンピアン」等、YouTube チャンネルに出演。
長野県若手芸術家支援事業「next」登録アーティスト。
Twitter @k_manami_piano
Instagram @manami.kawai.piano
演奏曲
Fade to Twilight 協奏的二重奏『Fade to Twilight』より
この作品は2020年から2022にかけて作曲されたサクソフォーンとピアノのための二重奏曲です。全三楽章からなりそれぞれ夕暮れ、夜、日の出を描写しています。また秋から春にかけての季節の巡りも同時に描写しています。 第一曲であるこのFade to Twilightは少し素朴さを感じさせるメロディを都会的な響きの和音で包み込むことで街と山の境界である長野を描写しています。絢爛な曲想はピアノの間奏に誘われてやがて夜に包み込まれていきます。
https://youtu.be/WEc_yybFmhA
Close to Starlight 協奏的二重奏『Fade to Twilight』より
協奏的二重奏『Fade to Twilight』の第二曲であるこの Close to Starlight は2020年に数回にわたり行った長野の白馬村での野外演奏の情景から着想を得て作曲をしました。焚火の明かりに照らされ、かじかむ手を温めながらの演奏は今でも非常に印象に残っている出来事で、灯が落ちた時に広がった夜空の光景は目に焼き付いています。 山は静かでしたが大きく感情が動きました。ちなみにこの時も今回のメンバーでの演奏でした。
https://youtu.be/di0oP67RMCc
Birth of Daylight 協奏的二重奏『Fade to Twilight』より
協奏的二重奏『Fade to Twilight』の第三曲であるBirth of Daylightは夜明けをイメージして書き上げました。朝日が差し猛々しい風が吹いた後、穏やかな時間が訪れます。 前二曲で演奏されたメロディを回想しながら再び夕暮れ(Twilight)が巡ってくるという作りになっています。
https://youtu.be/doUadwpSaK8
撮影日:令和4年8月25日